湯治の宿選び方のポイント
湯治で大切なのは
湯治でもっとも大切なのは、泉質はさておいて「ほんものの温泉」であるということです。 温泉水をろ過殺菌して再利用する循環風呂や、ましてや水道水を沸かしただけの「まがい物温泉」では、どれだけ高級な造りの宿でも本物の癒しや効果を得ることはできません。
本物の温泉であることと同時に、2つめに大切なことは「心からリラックスできる自然環境があること」です。 このような環境の下で湯治してこそ転地効果も得られ、自然治癒力も高まるのです。
湯治宿に問い合わせたいこととは
古くから湯治宿として続いているところは、本物の湯を提供し、その効能も経験的に認められているので間違いありませんが、ガイドブックや関連する書籍などから比較的新しい湯治宿から選ぶ場合は、予約する段階で次のことを確認しておくとよいでしょう。 電話で聞きにくいならばメールで問合せしてみてもよいと思います。
ホンモノの温泉かどうか?
- 「お宅の温泉は源泉掛け流しの温泉ですか?」
源泉の本数は?
- 「自家源泉は何本持っていますか?」
- 草津温泉のように湯畑から引き湯しているところもありますが、自家源泉が最も新鮮な湯に浸かれます。 そして源泉の数が多ければそれだけ湯量が確保でき、泉質の異なる源泉がいくつかあればそれだけ充実した時間を過ごすことができるでしょう。(源泉が1本だからダメということではありませんが)
露天風呂の確認
- 「露天風呂はありますか?」
- 露天風呂には開放感、自然を感じながら湯に入る爽快感がありますが、露天風呂自体、平成に入ってからのブームで作られたところが多いので、古くからの湯治宿にはないところが多いです。
飲泉の確認
- 「お宅の温泉は飲めますか?」
効能を知る
- 「お宅の温泉にはどんな効能がありますか?」
- 「○○症という慢性病を緩和させたいのですが効きますか?」
- 自分の症状を伝え、何日ぐらいで、どんな入浴法が良いかなども確認したいものです。
湯治料金など
- 「湯治料金はありますか? 何日滞在から適用になりますか?」
- 「一人でも泊まれますか?」
食事・売店の確認
- 「館内に日用品などの売店はありますか?」
- 「昼食などがとれる食事処はありますか?」
- 「賄い付きですか?」
- 「自炊設備はありますか?」
送迎の有無
- 「最寄の駅からの送迎はしてくれますか?」
客層の確認
- 「どんな年齢層の方が多くみえられますか?」
- 「常連の方は多いですか?」
- 若い人が多いから騒がしいとは限りませんが、一般客が多いと静かに過ごすことは難しいかもしれません。また、何年も通っている常連客の多いところは、その温泉が効くなによりの証拠といえるのではないでしょうか。
入浴法の確認
- 「普通の入浴以外に、入浴法はありますか?」